【メイキング】超☆にゃんにゃんにゃんの日

▼今回の絵


 2/22の日に託けて男女双子こと巴と日和に猫耳メイド服を着てもらいました。年始に虎耳、その翌月に猫耳と美しい流れができてよかったです。

 というわけで以下イラストメイキング開始。


▼衣装設定画


 中央のメモ書きが『すべて』を表しています。

 今回は構図の都合上、衣装の前面デザインがほぼ見えなくなってしまったのですが、一応足元まで含めなんとなくの構想は練ってありました。なんかいつも巴に腹を出させていて申し訳ないな……。普段はあったかくしておいてほしい。
 側頭部にデカい鈴がついていたら嬉しい! の気持ちから逃れられていないデザインで可愛いですね。この時点では日和の髪型はおさげにしようかとも考えていました。

 とにかく装飾ゴッテゴテのなんちゃってメイド風衣装にしたかったので、細かいパーツやアイテムの資料を集めつつ、全体を画面にどう収めるか考えていきます。


①アイディアスケッチ


 え?! 先月あんなにゴネてたのに今回ちゃんとアイディアスケッチ描いてて偉すぎる………………。
 先月知人に絵を見てもらった際「ラフ段階でいくつか案出してしっかり取捨選択したほうがいいですよ」という正当すぎるアドバイスをいただいて反論のしようがなかったので、今後は少しずつやっていきたい。
 レイアウトどうしようかな〜という検討ですね。毎回どうしても日和が巴を押し倒し気味の構図を描きたくなってしまうので、今回は方向性を変えるのもアリかな〜と暫くうだうだ迷っていたのですが、何をどうしてもああしても『押せ押せで楽しそうな日和+押されて困り顔の巴』しか描きたくねえ……という意志が勝ってしまったので、素直にいつもの方向性へ進むことにしました。


②ラフ


 3Dモデルを活用してレイアウトを決めます。①のアイディアスケッチはなんだったんだよという感じの決定案ですが、よくよく見ると各案のいろんな要素を少しずつ拾ったりアレンジしたりしているので、無駄にはなっていないはずです。



 衣装のディテールを追加して、線を整理します。


③線画


 フリルや装飾がいろいろ描けて楽しかったです。やっぱり「誰が塗るんだろう? これ……」と首を傾げながら描く線画がいちばん楽しいから……。

 衣装の背面部分がよく見えるよう、日和の後ろ髪は帽子のなかに収める形にしてみました。これはこれでメイドさんっぽさが出て可愛い気がする。巴のスニーカーにお魚のルアーがついているのがお気に入りです。


④色分け


 パーツごとに大まかな色分けをします。男女双子のイメージカラーといえばピンク・水色と相場は決まっているので、配色にはあまり苦労しませんでした。



 陰影やハイライトとの兼ね合いを考えながら、より可愛らしいカラーリングになるよう全体の色彩や明度・彩度を調節し、着彩に進みます。


⑤着彩


 パーツごとに大体の陰影とハイライトを置いては適宜調整……を繰り返して塗り込んでいきます。顔と髪の着彩を優先しつつ、面積の広い部分から塗っていくことが多いです。



 髪のハイライトや虹彩に虹色のグラデーションを足したり、カゲに色味を足して色の情報量を上げていきます。装飾が多めの衣装なので、そのゴテゴテ感に塗りが負けないように意識していました。



 全体の塗り込み量が増えていくのに合わせて、髪や小物のディテールを上げていきます。キルト生地のリボンや鈴の質感を結構がんばって追求した記憶があります。

 細かいパーツやキャラクターの口元など、ニュアンスの微調整が必要な箇所は線画の上から塗り込んでブラッシュアップしています。


⑥加工


 着彩完了です。ここから仕上げとして、脳内のイメージに近くなるように色調を補正したり、テクスチャをかけたりしていきます。
 今回の最終イメージは『ビビッド・ネオンカラー・ホログラム』だったので、グラデーションマップもトーンカーブもバンバンいじっていきます。



 最終加工前にはこんな感じになってました。スニーカーの色味がかなり可愛くなっていて嬉しいですね。


⑦完成


 文字入れ・テクスチャ追加で仕上げたら完成です!

 距離の近さや触れ合うしっぽの先のニュアンスにこの二人の関係性が表せた気がしています。完全にこちらの趣味でメイド服着せたものの、巴はともかく日和は絶対に給仕とかしないだろうな……の感もあり、それはそれでキャラクター性とのミスマッチでよいなという気持ちです。

 以上です! ご清覧ありがとうございました。